ぼくはね
芸術とかが世界を救うなんて
微塵も思っていないんだ
誰かのためではない
そんなわがままに色は感じない
きみはきみで
人間に生まれてきたって ことくらいしか
ぼくと同じ部分はないんだ 本当は
共感なんて嘘だ
嘘なんだろ そういってくれ
勝手に 揺らさないでくれ
ぼくはね
あの雨の日だけがぼくみたいだったって
ずっと思っていたんだ
涙みたいだとか
そんなわがままに 感じてしまって
きみはきみで
「人間に生まれてきてしまった」って
ぼくに瞳すら向けずに 本当の
思いを嘘だって
「嘘なんだよ ばかじゃないの?」
そんなことを吐き捨てて
そんな風景に 繋ぎ止められ
交わることのない 想いにただ
色をつけてみたくなっても
別におかしくもないだろう
分かる気がするよ その色の理由が
ぼくはね
芸術とかが世界を救うなんて
微塵も思っていなかったんだ
何のためにとか
そんなものがなくたって
きみはきみで
人間に生まれてきたって ことくらいしか
ぼくと同じ部分はないんだ 本当は
共感なんて嘘だ
嘘だろうけど それでも
輝いているように見えて
きみはきみで
「人間に生まれてきてしまった」なんて
ぼくと瞳をただ合わせて 本当に
綺麗にまぶたを閉じる
芸術的だと思ってしまったのに
救われてしまうんだ きっとこれから