しばし 喫煙所
歳の割にどこか遠い目
なんか俺よりも
大した経験 してそう
まあそんなもんかって 煙を飲み込む
誰でも良いって思うのは
誰とも比べられたくないから
自分が一番 他人と違っていてほしくて
そうやって 他人を気にしているから
小さい頃まわりはみんな
幼稚だとか思っていた
大人っぽくいたかったわけじゃないし だけど
大人になりたくないことに なんか 少し
憧れていたかもしれない
ふと 時間はなくなって
いちいち 計算が上手になった
自由を手に入れたときにもまず
いつ終わりが来るのか 真っ先に考えている
ふと 折り紙に見とれて
いつの間にか 上手に折れなくなってた
自由に手を加えていたあの頃が
いつの間に終わってしまったんだろって
そんなことばかり 考えている