机に向かって
僅かな熱と時間を
1回 2回 3回と
頭が数える時間に
意味は大して無いと思ってた
憧れていた
あの人が妄信するうたを
1回 2回 3回と
指先で示し読み上げて
そして下についてきた
意味もよくわからない長文に
くらくらしちまった
誰かに語られるためのものじゃない
なんとなく世界は振れていた
汚れっちまった悲しみに
机に向かって
優も劣も 無いとして
いつかは消えてなくなる それは
宇宙のどこかに心が積まれる
ただ そんな瞬間
感じる
セイツウなんてどうでもいい
その歴史を知らなきゃなんて
正しく生きてきたかなんて
感じる
細くなる目から矢のように
描かれるひとすじは 願いで
触れてみたいと思うことと
あの真っ白な心を
教科書が汚していくような時間は 一緒
感じる ままに
視線を走らせて吐き出した
そんな時間だけで 生きていること
気づいたとしてもただ
しまっておきたい