1日がもう少し欲しいよ
いつも明日はこわくなって
多分 日常に飽きてきてるから
時計が11時半くらいで
ずうっと 進まなくなったら
君がシンデレラであっても
どこまででも 手を伸ばせるな
ガラスの靴 白いドレス
程遠い そんなことも思う
僕はシャツとジーパンで
程遠い 王子様を目指してみる
君がもしも 何かを落としたとして
それが何故か 僕にしか拾えないとして
本当に 手を伸ばせるだろうか
12時が来てしまって
いつの間にか君はいなくて
何を落としたのかも分からないまま
すべて消えてしまった おとぎ話
1日がもう少し欲しいよ
いつも昨日を悔やむだけ
多分 日常が愛しいからだけど
起きたら11時半くらいで
早く起きれたなあ なんて
君はまだ眠り続けてる
邪魔しないよう 布団をかけて
ガラスの瞳 白い手首
近すぎて 汚したくもなる
僕は心にもなく
ここを出て 王子様を辞めようと思った
いつか轢かれた子猫に
次は楽しいよ そんなことを
呟いていた 白いワンピース
君がもしも 何かを落としたとして
それが何故か 僕にしか拾えないとして
本当に 届けられるようなら
12時が来てしまっても
いつの間にか走り出していた
何を落としたのか 確かめてみたい
そんな時が来るなら おとぎ話