少しずつ薄れていく
そうだとばかり思ってた
その実ぽっかりと
頭の中には崖がある
少しずつ求めていく
それだけで確かに自分は
生きてるような気がしてる
そもそも生きるってなんだ
別に 死んでるわけじゃない
それでも生きてる気はしない
欲しいものがないように
捨てたくないものも特にない
それでも死んでるわけじゃない
だからか生きてる気もしない
じっと見つめてみた無表情は
"そのままでどうぞご自由に"
そんなふうに物語って いたような
少しずつ薄れていく
そうだとばかり思っていた
ただ悲しみは風になって
頭の中をしめつけている
少しずつ求めていく
それだけで確かに自分が
なにかに近づいていくこと
そもそも死ぬってなんなんだ
俺は 死んでるわけじゃない
それでも生きようとはしてない
欲しいものはなくなって
捨てたいものばかりで
それでも捨てたいものじゃない
ただひとつ そんなものもある
じっと見つめてみた無表情は
"今更遅いよそんなの"って
そんなふうに物語って いたような
死にたいから生きてる
生きたいのに死んでる
そんなものばかり溢れてるから
だから 死んでるわけじゃない
生きることにすがりたくもない
欲しいものは分からないだけ
滲むことのない確かなもの
そんな 死ぬこともないような
だけど 生きてもいないような
振り切らない 定められない 裁かれない
たった それだけでいいんだ
簡単だな
気づけないの?簡単だよ