忘れられない記憶に
心が爪痕を 残すとき
僕たちは 静かになぞった
あの朝が迎えに来るまで
ただ目を伏せていただけ
輪になって 過ごしたあの日々に
僕たちは 静かになぞった
変わることのない その瞳の奥
汚れたこの手を 確かめて
他の誰でもなく 君だけの
理由が首を絞めているのなら
いっそ 透けるほどになるまで
汚れたこの手を 確かめて
他の誰でもなく 僕だけの
理由を君が見せてくれるなら
いっそ 溶けるほどになるまで
いっそ 溶けるほどになるまで
誰のことかも
わからなくなるまで
君が突きつけられる瞬間に
ただそっと 口づけをする
いっそ 透けるほどになるまで
いっそ 溶けるほどになるまで
汚れたあの手に 触れていた
他の誰でもなく 君だけの
理由を首に突きつけるのなら
いっそ 透けるほどになるまで
汚れたあの手に 手を伸ばす
他の誰でもなく 僕だけは
理由はどこにもないなんてこと
きっと 知っていた こんなこと
汚れたこの手を 確かめて
他の誰でもなく 僕だけの
理由を君が見せてくれるなら
いっそ 透けるほどになるまで
いっそ 溶けるほどになるまで
きっと 知っていた そんなこと